さとうきびの糖度が上がったら、収穫です。
栄養をたっぷり溜め込んだ強健なさとうきび。
製糖所に運び、いよいよ製糖が始まります。
収穫したさとうきびを圧搾機にかけて、搾り汁を抽出します。
搾った汁を炊くと灰汁が出るので、取り除いていきます。
丁寧に灰汁を取りながらつくるため、他にはない琥珀色の黒糖に仕上がります。
焦げ付かないように掻き混ぜながらじっくりと煮詰める、根気のいる作業です。
攪拌機に入れて、空気を含ませバットに流し込む。
すぐに固まり始めるので、ヘラでならして1口大に切れ目を入れて出来上がり。
何も加えず、何も引かない。
農薬や化学肥料を使わずに、昔ながらのシンプルな製法で、
丹精込めて作られる「島のたからもの」の黒糖です。
納得のいく黒糖作りを妥協せずに追求してくださる
喜界島の杉俣さんと、加計呂麻島の上田さん。
今年も誠実なお二人のおかげで、
皆様に美味しい黒糖をお届けできることに心から感謝です。
これからも未来の子どもたちに日本の古き良き伝統、
素晴らしい食文化を伝え残していけるような活動をしていきたい。
毎年の製糖シーズンには、私たち「島のたからもの」のスタッフの気持ちも
引き締まる思いです。