鑑真和上 上陸地

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今日は地元の方に、鑑真和上の上陸地をご案内いただいました。
畑の中の道(ほとんどケモノミチです)を海辺まで転げ落ちるように下ること約10分。
そこは「ミヤカタの浜」と呼ばれる場所。
753年(天平勝宝5年、1250年以上前です!)に、
遣唐使が唐からお連れした鑑真和上一行が嵐を避けてこの浜に漂着したのだそうです。
鑑真和上は入り江の奥の岩(満潮のため写真では水面下ですが)の上で説法をなさり、
地元の人たちが浜に集まってそのお話を聞いた、とか。
背後の山は「モッチョム岳」。
船はこの偉容の山を目指してこの入り江に来たのでしょう。
山頂近くの杉の木は樹齢1300年ともいわれています。
まだ若かった杉の木は、この鑑真和上上陸の光景を見つめていたかもしれません。
植物に流れる時間の長さを思います。
彼ら植物から見たら、私たち人間はほんとひと時目の前を通り過ぎる
「お客さん」でしかないのでしょう。
さて。下の写真は浜に打ち上げられていたペットボトル。
文字をよく見てみてください。
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そうです。
中国から流れ着いたものです。
遣唐使、鑑真和上たちが使って航海した海流は、
いまもこうして中国からのものを運んでくる。
当たり前といえば、当たり前。
ですが、不思議な感動をおぼえました。
島には、こういう歴史と地球規模の流れを実感できる場所があります。
これも「島のたからもの」のひとつですね。

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