屋久島での農業の悩みは、シカとサル。
私たちの畑も被害にあっています。
写真は葛ウコンの畑。こんなに育ってきたのに、
ある日、気がつくと見るも無惨な姿になっていました。
他にも大豆やサトウキビなど、まだまだ動き出したばかりの畑はズタズタです。
シカ対策、といっても、このような網を張ることしかいまはできません。
漁師さんからのリサイクル品「のり網」を畑に張り巡らします。
これで収まるといいのですが。
2009年7月アーカイブ
昨日のフライベントの余韻がからだに残るまま、
5時30分に畑に入りました。
朝日を背景にそびえるモッチョム岳です。
どこかハワイの雰囲気、ありませんか?
(影響されすぎ?)
写真は井戸の水質検査の様子です。
朝6時過ぎに採水し、鹿児島の検査機関に送りだしました。
昨晩は屋久島の離島開発センターで
「kau a kau」というフラのイベントが行われました。
東京、大阪、岡山、小倉などからフラチームが来島。
屋久島からもダンサーが参加。
総勢200人を越えるダンサーたちが5時間に及ぶステージを繰り広げました。
入場は無料。島内のみなさんも沢山集まり、にこやかに、時に真剣に、
ハワイアン・ミュージックとフラの世界を堪能していました。
屋久島、そういえばハワイの島々に、どことなく似ているのでは?
そんな錯覚も芽生えるほどに、屋久島とフラ、似合っていました。
今日は鮫島さんのふるさと種子島へ、フェリーにトラックを載せて。
離農者に方から耕運機を譲っていただきました。
センバスの農場に、心強い味方登場です。
種子島は、稲の刈り取りの真っ最中でした。
すでに新米も出ています。
ここは「南の島」なのだと実感します。
今日7月22日は、皆既日蝕の日でした。
屋久島は残念ながら全島雲に覆われ、一部の(幸運な!)地域をのぞいて
ほとんど太陽そのものを観測することはできなかったようです。
しかし、太陽は見えなくても、ダイヤモンドリングが観測できなくても、
日蝕は素晴らしいものでした。
写真は皆既日蝕ころの空の様子です。
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空が刻々と暗くなっていきます。
前線の影響だけとは言えないような、不穏な雲が出ています。
冷たい空気が流れ、一瞬鳥たちの鳴き声が聞こえなくなります。
そして、皆既日蝕の時間になりました。
と、あちこちでカエルが鳴き始めます。
が、それも長くは続きません。
そのあと、はっと気がついたように、遠くでニワトリがふた声ほど「ときの声」をあげます。
夕方〜深夜〜明け方の時間が、フィルムを早送りするように展開しているようです。
そして、ふーっと空の明るさが増したかと思うと、温かな風が吹き込んできました。
からだ中の細胞が、一斉に緊張をゆるめたのがわかります。
太陽。
太陽。
太陽。
あとは写真を撮ることも忘れて、しばし太陽を感じていました。
ほんの少し姿を見せただけで、これほどまでに暖かさをもたらす力。
天の岩戸の神話を持ち出すまでもなく、
こんなにもお日さまを感じたことは、滅多にありません。
肉眼で見ることこそできませんでしたが、まさに全身で太陽を感じた数分間でした。
そして同時に、自分たちがいま立っている、この星のことを感じた時間でもありました。
この星も、私たちも、けっしてひとりぼっちではない。
大きなバランスの中で、
大きな、そしてあやういバランスを、数限りない奇跡を重ねて成り立っている。
その足もとを、この星のことを感じながら、
風に吹かれ、雨に降られていました。
皆さんの地域ではいかがでしたか?
明日はいよいよ日蝕です。
ここ屋久島では、皆既日蝕が観測できるはずです。
はずです。
晴れさえすれば。
写真は今日19時30分のもの。
ベランダに出ると、ものすごい湿度です。
風が重い。
明日は晴れるのでしょうか?
今日明日の晩は、屋久島・安房の港の夏祭りです。
夕方、風が涼しくなる頃から、港に人が集まりはじめます。
センバス畑チームも、ふらふらと誘われるように。
大漁旗をはためかせて、漁船が港内を走ります。
屋台が出ています。
生ビール(運転がありますんで、ガマン)、三岳(もっとガマン)、マンゴージュース、
焼き鳥、焼きそば、たこ焼き、カレー。
港の風がいいにおいを運んできます。
ステージでは、中学生によるブラスバンド、
小学生たちのダンス、
お母さんの日本舞踊、
おねえさんたちのまぶしいタヒチアンダンスなどなど。
気がつけば夜は更けていました。
明日の晩は、花火大会です。
今日も畑レポートです。
ビニールホースを150メートルひいて、畑に簡単な散水装置を作りました。
と言っても、ホースに等間隔に穴がいているものを畝の間にはわせただけのものですが。
それでも、超手作業のこの農園においては、文明開化!
あ、写真が撮れてない。
まだまだ機械を使いこなせない私たちです。
写真は、オクラのその後。
大きくなってます。
花ももうすすぐ?
今日はこれから鹿児島までトッピーで。
行ってきます。あ、あと1時間で出航だ。
永田先生に種を譲っていただいたオクラも、育っています。
途中生育が止まってしまった時もあったのですが、どうにか伸びはじめました。
ほかの農家さんのオクラはもう花が咲いているのですが、
うちの畑はまだ咲いていません。
でも、力強く伸びています。
あせらない、あせらない。
自分は自分です。
ではありません。
はじめての水やり、です。
鮫島主任が留守のため、昨日は代わりに畑の水やりをしました。
鮫島さんに指導してもらいながらはやったことはありますが、
ひとりでするのははじめてです。
そう大げさな作業ではありませんが、
液肥をつくり、トラックで畑まで行き、動噴のエンジンをかけ......
なにかとハードルはあるのです。
どうにか日暮れ前には作業終了。
鮫島主任が安心して留守にできるよう、
このくらいは任せてもらえるようになります!
今日はこれから福岡、広島に出張です。
行ってきます。
屋久島センバスの事務所には、
ハウスがひとつあります。
何を作っているかといえば、マンゴーです。
このマンゴーハウスは、私たちがこの建物を譲り受ける前の持ち主の方が丹精していたもの。
枯らせる訳にはいきません。とはいえマンゴー素人の私たち。
今年は高平の山下さんにお手伝いいただき、育てています。
ずいぶん大きくなりました。
収穫まであとどのくらいなのでしょう?
早く味わってみたいものです。
(味見希望の方は、それとなくアピール下さい。
分け前があるかもしれません。品切れの場合はゴメンナサイ)
それにしても、暑いハウスの中です。
寒暖計は40度をさしています。
今日も福岡のスタッフから、また新しい黒糖レシピが届きました。
いま何かと注目の「生キャラメル」です。
みなさん、ぜひご家庭で「かけろま生キャラメル」にチャレンジ!
かけろま黒糖 生キャラメル
〈材料〉
牛乳 400cc
生クリーム 200cc
はちみつ 30g
黒糖 130g
〈用意するもの〉
クッキングシート
トレイ(平たいお皿でもOK!)
ゴムベラ
〈作り方〉
1)お鍋に材料を全部入れて強火にかける。
2)吹きあがったら、中火・強火を繰り返し、
水分を飛ばす感じで、焦げないようにヘラで、ひたすらまぜまぜ。
3)中火でも吹くようになったら弱火にして、さらにまぜまぜ......。
4)だいたい40分〜50分まぜ続け、
まぜた時に鍋底がしっかり見える固さになったら、
5)クッキングシートを敷いたトレイに流し入れる。
6)1時間くらいあら熱をとって冷蔵庫で、2時間くらい冷やし固める。
7)キューブ状に切ってクッキングシートで、包む。
〈注意〉
クッキングシートからはがれにくい生キャラメルが、できた時は、
火から降ろすタイミングが、早すぎます。
小島の畑に行くと、鮫島主任がうれしそうにやってきました。
「ぜひ見せたいものがあるんで」
そういって、いそいそと畑の土手の部分に案内してくれます。
「これ、サクラランっていって......きれいでしょう?」
なるほど、愛らしい小さな花が房のように咲いています。
下の写真はそのつぼみ。
「さわってみて」
言われるままに指を伸ばしてそっと触れてみると、
ロウ細工のような、砂糖菓子のような、硬質の触感です。
「これ、あんまりきれいで気に入ったもんで、農場のあちこちに植えようかなー思って」
鮫島さんはいつになくニコニコです。
サクラランが農場のシンボルに決定?
畑の作業は、楽しい。
いろいろあるけれど、楽しい。
いろいろあるから、楽しい。
ですよね? 鮫島さん!
昨夜は七月七日、七夕の満月でした。
屋久島はまるで梅雨があけたような空が高い一日。
「梅雨の間に移植をすませよう」が目標の鮫島鮫島農場長は
かなりあせっていたようですがどうにか柑橘類の移植は終了。
おつかれさまでした。
夜はきれいな満月が見えました。
写真は事務所のテラスからみた夜空。
ちょっとぶれていますが、ご愛敬。
屋久島センバスは、屋久島の小島地区に畑を作っています。
いまは、秋からの作付けに向けて開墾、整地を進めているところですが、
とはいえ、畑らしくなってきたところもあります。
写真は葛ウコンの畑。
鮫島主任をはじめ、パートの日高さん、大島さん、吉田くんが作業を進めています。
今日は蜜柑の木の移植作業です。
梅雨があける前に、移植を済ませなければいけません。
時間との勝負です。
5日は屋久島センバスの畑のある「小島」地区の草払いでした。
センバスからは4名の参加しました。
それぞれの農地のまわりは各自が草払いをすませ、
当日は管理者のいない土地のまわりや墓地、公民館、神社など
共有の場所のまわりを払いました。
8時に集合、3班にわかれて軽トラックに分乗
(この日ばかりは荷台に乗り込むこともおとがめナシです)、
細い農道に分け入ってゆきます。
途中10時のおやつをはさんで12時すぎまで、びっちり草払いの作業を行いました。
そして、終了後は神社の境内でお楽しみの「反省会」です。
「生活研究会」のおかあさん方が用意くださったソウメンや
おむすびなどをほおばりながら、ビールが面白いように空いてゆきます。
「昼間っからのビールが、うまいのよう」
はじめての方、顔見知りの方、老若わけてへだてなく、
どんどんお酒をつぎあいます。
どんどん酔いが回ります。
みんなの笑顔が輝きます。
単純と思われるかも知れませんが、
こうやって共同作業に参加させていただいただけで、
この場所が少し「自分の場所」になったように思えます。
道に、風景に、愛着がわきます。
みなさん、おつかれさまでした!
梅雨の屋久島に戻っています。
空梅雨、と言われていますが、どうしてどうして。
屋久島の雨は、なかなか手ごわいもの、降れば半端のない降り方です。
昨日は久しぶりの晴れ間が見えました。
西部林道から一湊へ足を伸ばしました。
写真は、ヤクザルの一家(?)。
みんなで一心不乱に毛づくろい中です。
ここはサルとシカの世界。車で通る人間の方が遠慮しながら進みます。
今日はこれから、畑のある小島地区の草払いです。
行ってきます。